消防設備士試験(乙種)過去に出題された問題
問題で使用されている「消防法令」、「規格省令」及び「消防庁告示」とは、次のとおりです。
- 消防法令 … 消防法、消防法施行令、消防法施行規則、危険物の規制に関する政令又は危険物の規制に関する規則をいう。
- 規格省令 … 消防法の規定に基づく技術上の規格を定める省令をいう。
- 消防庁告示 … 消防法施行規則の規定に基づく技術上の基準又は消防法施行規則の規定に基づく技術上の基準の細目をいう。
筆記試験
消防関係法令
問題1
【共通 第1~7類】
消防用設備等の技術上の基準に関する政令又はこれに基づく命令の規定が改正されたとき、改正後の規定が適用されない消防用設備等は次のうちどれか。ただし、以下の防火対象物には、消防用設備等の設置義務があり、法令違反はないものとする。
- 小学校に設置されている非常警報設備
- 図書館に設置されている避難器具
- 博物館に設置されている自動火災報知設備
- 飲食店に設置されているガス漏れ火災警報設備
解答1
3 博物館に設置されている自動火災報知設備
解説
- 法令が改正されても、既存の消防用設備等には原則として改正前の基準が適用される(既存不遡及)。
- 例外として、次の場合は改正後の基準が適用される(遡及適用)。
- 特定防火対象物(飲食店・百貨店・病院など)に設置されているもの → すべての設備
- 用途に関係なく常に遡及する設備 → 消火器・簡易消火用具、避難器具、漏電火災警報器、非常警報器具・非常警報設備、誘導灯・誘導標識 など
- 自動火災報知設備 → 特定防火対象物と重要文化財等に設置されているもののみ
- 博物館は非特定防火対象物(別表第一(8)項)なので、自動火災報知設備は遡及されない。
- 1・2:非常警報設備・避難器具は常に遡及。4:飲食店は特定防火対象物なのですべて遡及。
問題2
【共通 第1~7類】
消防用設備等を設置しなければならない複合用途防火対象物に関する説明として、消防法令上、正しいものは次のうちどれか。
- 複合用途防火対象物については、全体を1つの用途の防火対象物とみなして、消防用設備等の設置をする場合がある。
- 複合用途防火対象物については、すべての消防用設備等について、それぞれの用途区分ごとに適応するものを設置しなければならない。
- 複合用途防火対象物については、主たる用途区分に適応する消防用設備等を設置しなければならない。
- 複合用途防火対象物とは、耐火構造の床又は壁で区画された、それぞれ別の用途の防火対象物の集合した建築物である。
解答2
1 複合用途防火対象物については、全体を1つの用途の防火対象物とみなして、消防用設備等の設置をする場合がある。
解説
- 複合用途防火対象物は、原則として用途ごとの部分を一の防火対象物とみなして設置基準を判定する。
- ただし、主たる用途に従属する部分(例:事務所ビル内の社員食堂)などは主たる用途の一部とみなされ、建物全体を1つの用途として扱う場合がある → 1が正しい。
- 2:自動火災報知設備・スプリンクラー設備・避難器具・誘導灯などは建物全体で判定するので「すべて用途区分ごと」は誤り。
- 3:主たる用途だけで判定するわけではない。
- 4:開口部のない耐火構造の床・壁で区画された部分は、それぞれ別の防火対象物とみなす(令8条)。複合用途防火対象物の定義は「政令で定める2以上の用途に供される防火対象物」。
問題3
【共通 第1~7類】
消防の用に供する機械器具等の検定について、消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 型式承認とは、検定対象機械器具等の型式に係る形状等が総務省令で定める検定対象機械器具等に係る技術上の規格に適合している旨の承認をいう。
- 検定対象機械器具等は、型式承認を受けたものであれば、型式適合検定に合格したものである旨の表示の有無にかかわらず販売の目的で陳列することができる。
- 型式適合検定とは、検定対象機械器具等の形状等が型式承認を受けた検定対象機械器具等の型式に係る形状等に適合しているかどうかについて総務省令で定める方法により行う検定をいう。
- 検定対象機械器具等とは、消防の用に供する機械器具等のうち、一定の形状等を有しないときは火災の予防若しくは警戒、消火又は人命の救助等のために重大な支障を生ずるおそれのあるものであり、かつ、その使用状況からみて当該形状等を有することについてあらかじめ検査を受ける必要があると認められるものであって、政令で定めるものをいう。
解答3
2 検定対象機械器具等は、型式承認を受けたものであれば、型式適合検定に合格したものである旨の表示の有無にかかわらず販売の目的で陳列することができる。
解説
- 検定対象機械器具等は、型式承認を受け、さらに型式適合検定に合格した旨の表示が付されているものでなければ、販売し、販売目的で陳列し、又は設置等の工事に使用してはならない。
- 型式承認だけでは足りないので、2が誤り。
- 型式承認=「型式」が規格に適合していることの承認(国:総務大臣)。型式適合検定=個々の製品が承認された型式に適合しているかの検定(日本消防検定協会等)。
問題4
【共通 第1~7類】
消防法令上、消火設備に該当しないものは、次のうちどれか。
- 屋内消火栓設備
- スプリンクラー設備
- 動力消防ポンプ設備
- 連結散水設備
解答4
4 連結散水設備
解説
- 消火設備:消火器・簡易消火用具、屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備等(泡・不活性ガス・ハロゲン化物・粉末)、屋外消火栓設備、動力消防ポンプ設備
- 消火活動上必要な施設:排煙設備、連結散水設備、連結送水管、非常コンセント設備、無線通信補助設備
- 連結散水設備は消防隊が送水して使う設備なので「消火活動上必要な施設」に分類される。
問題5
【共通 第1~7類】
消防用設備等が設備等技術基準に従って維持されていない場合、消防長又は消防署長から必要な措置を行うよう命令を受ける者として、消防法令上、正しいものは次のうちどれか。
- 防火対象物の関係者で権原を有する者
- 防火対象物の工事責任者
- 当該消防用設備等を工事した消防設備士
- 当該消防用設備等を点検した消防設備士
解答5
1 防火対象物の関係者で権原を有する者
解説
- 消防長又は消防署長は、消防用設備等が技術上の基準に従って設置・維持されていないとき、防火対象物の関係者で権原を有するものに対し、設置・維持のために必要な措置を命ずることができる(法17条の4)。
- 命令の相手は「所有者・管理者・占有者のうち、その措置を行う権原を持つ者」であり、工事・点検を行った消防設備士ではない。
問題6
【共通 第1~7類】
消防法令に定められた消防設備士の受講義務に関する次の規定の趣旨として、最も適当なものはどれか。
「消防設備士は、総務省令で定めるところにより、都道府県知事(総務大臣が指定する市町村長その他の機関を含む。)が行う工事整備対象設備等の工事又は整備に関する講習を受けなければならない。」
- 消防設備士が、免状の書換え又は再交付を行った場合に、受講するものである。
- 消防設備士試験を受ける場合に必要な知識、技術を修得するために受講するものである。
- 消防設備士が違反した場合の、免状の停止処分を免除するために受講するものである。
- 工事整備対象設備等に関する技術の進歩等に伴い、消防設備士の資質の向上を図るために受講するものである。
解答6
4 工事整備対象設備等に関する技術の進歩等に伴い、消防設備士の資質の向上を図るために受講するものである。
解説
- 法17条の10の講習(法定講習)は、技術の進歩等に対応して消防設備士の資質の向上を図るためのもの。
- 受講時期:免状の交付を受けた日以後の最初の4月1日から2年以内、以後は講習を受けた日以後の最初の4月1日から5年以内ごと。
- 受講しないと免状返納命令の対象になり得る。書換え・再交付や試験の受験とは関係ない。
問題7
【共通 第1~7類】
消防設備士が行う工事及び整備について、消防法令上、正しいものは次のうちどれか。
- 乙種消防設備士は、消防設備士免状に指定された種類の消防用設備等の工事及び整備を行うことができる。
- 乙種消防設備士は、消防設備士免状に指定された種類の消防用設備等の整備のみを行うことができる。
- 甲種消防設備士は、消防設備士免状に指定された種類の消防用設備等の整備のみを行うことができる。
- 甲種消防設備士は、消防設備士免状に指定された種類の消防用設備等の工事のみを行うことができる。
解答7
2 乙種消防設備士は、消防設備士免状に指定された種類の消防用設備等の整備のみを行うことができる。
解説
| 区分 |
できること |
種類 |
| 甲種 |
工事と整備 |
特類、第1〜5類 |
| 乙種 |
整備のみ |
第1〜7類 |
- 第6類(消火器)・第7類(漏電火災警報器)は乙種のみ。
問題8
【類別 第1類】
防火対象物の駐車の用に供される部分に設置する水噴霧消火設備の排水設備の基準について、消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 車両が駐車する場所の床面には、排水溝に向かって $\frac{2}{100}$ 以上の勾配をつけること。
- 車両が駐車する場所には、車路に接する部分を除き、高さ5cm以上の区画境界堤を設けること。
- 排水溝は、長さ40m以内ごとに1個の集水管を設け、消火ピットに連結すること。
- 排水溝及び集水管は、加圧送水装置の最大能力の水量を有効に排水できる大きさ及び勾配を有すること。
解答8
2 車両が駐車する場所には、車路に接する部分を除き、高さ5cm以上の区画境界堤を設けること。
解説
- 駐車場に水噴霧消火設備を設ける場合の排水設備の基準:
- 床面は排水溝に向かって 2/100以上 の勾配
- 車路に接する部分を除き、高さ 10cm以上 の区画境界堤 → 2の「5cm」が誤り
- 排水溝は長さ 40m以内ごと に集水管を設け、消火ピットに連結
- 排水溝・集水管は加圧送水装置の最大能力の水量を有効に排水できる大きさ・勾配
問題9
【類別 第2類】
移動式の泡消火設備に関する基準として、消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 移動式の泡消火設備のホース接続口は、すべての防護対象物について、当該防護対象物の各部分から一のホース接続口までの水平距離が15m以下となるように設けること。
- 移動式の泡消火設備の泡放射用器具を格納する箱は、ホース接続口から3m以内の距離に設けること。
- 移動式の泡消火設備に用いる泡消火薬剤は、高発泡のものとすること。
- 移動式の泡消火設備の泡放射用器具を格納する箱にはその表面に、「移動式泡消火設備」と表示すること。
解答9
3 移動式の泡消火設備に用いる泡消火薬剤は、高発泡のものとすること。
解説
- 移動式の泡消火設備は、人がノズルで放射するため 低発泡 のものを用いる → 3が誤り。
- 高発泡(膨張比80以上1000未満)は、倉庫などで区画を泡で満たす全域放出方式等で使われる。
- ホース接続口は各部分から水平距離 15m以下、泡放射用器具の格納箱はホース接続口から 3m以内、表面に「移動式泡消火設備」と表示。
問題10
【類別 第3類】
二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備の貯蔵容器の設置基準について、消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 貯蔵容器の充てん比は、高圧式のものにあっては1.5以上1.9以下であること。
- 貯蔵容器の充てん比は、低圧式のものにあっては1.1以上1.4以下であること。
- 防護区画内で出入口近くの場所に設けること。
- 直射日光及び雨水のかかるおそれの少ない場所に設けること。
解答10
3 防護区画内で出入口近くの場所に設けること。
解説
- 貯蔵容器は 防護区画以外の場所 に設ける(火災時に容器が加熱されたり、操作者が区画内に入ったりしないため)→ 3が誤り。
- その他の設置場所の条件:温度 40℃以下 で温度変化が少ない、直射日光・雨水のかかるおそれが少ない。
- 充てん比:高圧式 1.5以上1.9以下、低圧式 1.1以上1.4以下。
問題11
【類別 第4類】
自動火災報知設備の警戒区域に関する次の記述のうち、文中の【 】に当てはまる数値の組合せとして、消防法令上、正しいものはどれか。
「光電式分離型感知器を設置する場合を除き、自動火災報知設備の一の警戒区域の面積は、【ア】m2以下とし、その一辺の長さは、【イ】m以下とすること。ただし、当該防火対象物の主要な出入口からその内部を見通すことができる場合にあっては、その面積を【ウ】m2以下とすることができる。」
|
【ア】 |
【イ】 |
【ウ】 |
| 1 |
600 |
50 |
1,500 |
| 2 |
600 |
50 |
1,000 |
| 3 |
800 |
100 |
1,500 |
| 4 |
800 |
100 |
1,000 |
解答11
2 【ア】600 【イ】50 【ウ】1,000
解説
- 一の警戒区域:面積 600m²以下、一辺 50m以下(光電式分離型感知器は一辺100m以下)。
- 主要な出入口から内部を見通せる場合は 1,000m²以下 にできる。
- 原則として2以上の階にわたらない(2の階にわたって面積500m²以下の場合などは可)。
問題12
【類別 第5類】
避難器具の設置義務の判定方法について、消防法令上、正しいものは次のうちどれか。
- 防火対象物のいずれかの階に設置義務があれば、他の階にもすべて設置義務を生じる。
- 3階以上の無窓階であれば、用途に関係なく設置義務を生じる。
- 収容人員は、防火対象物全体について算定する。
- 地階でも避難器具の設置義務を生じる場合がある。
解答12
4 地階でも避難器具の設置義務を生じる場合がある。
解説
- 避難器具の設置義務は 階ごと に判定する(収容人員も階ごとに算定)→ 1・3は誤り。
- 設置対象は 地階又は2階以上の階(避難階・11階以上の階を除く)。地階も用途・収容人員により設置義務が生じる → 4が正しい。
- 2:3階以上の階で、避難階又は地上に直通する階段が2以上ない階に設置義務が生じる場合があるが、「無窓階なら用途に関係なく」という基準はない。
問題13
【類別 第6類】
次の消火器のうち、地下街(消防法施行令別表第一(16の2)項)に設置できるものとして、消防法令上、正しいものの組み合わせはどれか。
解答13
2 ア、ウ のみ
解説
- 二酸化炭素消火器とハロゲン化物消火器(ハロン1301を除く)は、窒息・中毒のおそれがあるため、地下街・準地下街や、換気に有効な開口部が床面積の1/30以下で床面積20m²以下の地階・無窓階・居室には設置できない。
- よって イ(二酸化炭素)は不可、ア(霧状強化液)・ウ(りん酸塩類の粉末)は設置可。
問題14
【類別 第7類】
次の文中の【 】に当てはまる数値の組合せとして、消防法令上、正しいものはどれか。
「飲食店と事務所が共存する複合用途防火対象物のうち、延べ面積が【ア】m2以上で、かつ、飲食店の部分の床面積の合計が【イ】m2以上のものには、建築物の部分に使用されている材料によっては漏電火災警報器を設置しなければならない。」
|
【ア】 |
【イ】 |
| 1 |
300 |
150 |
| 2 |
300 |
200 |
| 3 |
500 |
250 |
| 4 |
500 |
300 |
解答14
4 【ア】500 【イ】300
解説
- 漏電火災警報器は、間柱・下地を準不燃材料以外で造った鉄網入りの壁・床・天井(ラスモルタル造など)を有する建築物に設置する。
- 複合用途防火対象物((16)項イ)では、延べ面積500m²以上で、かつ特定用途部分の床面積の合計が300m²以上のものが対象。
- その他、契約電流容量が50Aを超えるもの(一部用途)なども対象。
機械又は電気に関する基礎的知識
問題15
【機械 第1~3、5、6類】
一般に、炭素鋼を高温度で加熱して急冷する熱処理の呼び方として、正しいものは次のうちどれか。
- 焼なまし
- 焼入れ
- 焼ならし
- 焼もどし
解答15
2 焼入れ
解説
| 熱処理 |
方法 |
目的 |
| 焼入れ |
高温加熱 → 急冷(水・油) |
硬さ・強さを増す(もろくなる) |
| 焼なまし |
加熱 → 炉中で徐冷 |
軟らかくする、内部応力除去 |
| 焼ならし |
加熱 → 空冷 |
組織の均一化・標準化 |
| 焼もどし |
焼入れ後に再加熱 → 冷却 |
粘り強さ(じん性)を与える |
問題16
【機械 第1~3類】
定常流の流れの連続性を表す式について、正しいものは次のうちどれか。
ただし、$v_1$、$v_2$ は流体の速度、$A_1$、$A_2$ は流管の断面積、$Q$ は流量とする。

- $A_1 v_1 = A_2 v_2$
- $A_1 v_2 = A_2 v_1$
- $A_1 v_2 = 2Q$
- $A_1 v_2 = \dfrac{Q}{2}$
解答16
1 $A_1 v_1 = A_2 v_2$
解説
- 定常流では、流管のどの断面でも単位時間に通過する流体の量(流量)は等しい。
- 流量 $Q = A_1 v_1 = A_2 v_2$(連続の式)。
- 断面積が小さいところほど流速は速くなる。
問題17
【機械 第1~3、5、6類】
質量10,000kgのトラックが時速36kmで走っているときの運動エネルギーとして、正しいものは次のうちどれか。
- 250kJ
- 360kJ
- 500kJ
- 720kJ
解答17
3 500kJ
解説
- 時速36km を秒速に直す:$36{,}000\,\text{m} \div 3{,}600\,\text{s} = 10\,\text{m/s}$
- 運動エネルギー:$E = \dfrac{1}{2} m v^2 = \dfrac{1}{2} \times 10{,}000 \times 10^2 = 500{,}000\,\text{J} = 500\,\text{kJ}$
問題18
【機械 第1~3、5、6類】
短い円柱形の軟鋼棒の軸方向に、圧縮荷重50,000Nを加えたとき、圧縮応力が125MPaであった。この軟鋼棒の断面積として、正しいものは次のうちどれか。
- 250㎟
- 400㎟
- 645㎟
- 800㎟
解答18
2 400㎟
解説
- 応力 $\sigma = \dfrac{W}{A}$ より、断面積 $A = \dfrac{W}{\sigma}$
- $1\,\text{MPa} = 1\,\text{N/mm}^2$ なので、$A = \dfrac{50{,}000\,\text{N}}{125\,\text{N/mm}^2} = 400\,\text{mm}^2$
問題19
【機械 第5、6類】
理想気体の説明として、最も適当なものは次のうちどれか。
- 温度変化に関係なく熱伝導率が一定の気体をいう。
- 0℃、1気圧における空気をいう。
- 水素1グラム分子をいう。
- ボイル・シャルルの法則が完全に成り立つ気体をいう。
解答19
4 ボイル・シャルルの法則が完全に成り立つ気体をいう。
解説
- 理想気体とは、分子自身の体積や分子間力を無視でき、ボイル・シャルルの法則($\dfrac{PV}{T} = $ 一定)が完全に成り立つと仮定した気体。
- 実在の気体は、高温・低圧ほど理想気体に近い振る舞いをする。
問題20
【電気 第1~4、7類】
電気材料の一般的な説明のうち、誤っているものは次のうちどれか。
- 銀は導体で、フェノール樹脂は不導体である。
- 亜酸化銅は導体で、ガラスは不導体である。
- シリコンは半導体で、アルミナは不導体である。
- タングステンは導体で、ゲルマニウムは半導体である。
解答20
2 亜酸化銅は導体で、ガラスは不導体である。
解説
- 亜酸化銅は半導体(かつて整流器に使われた)→ 2が誤り。
- 導体:銀・銅・アルミニウム・タングステンなど/半導体:シリコン・ゲルマニウム・亜酸化銅など/不導体(絶縁体):ガラス・フェノール樹脂・アルミナ・雲母など。
問題21
【電気 第1~4、7類】
3Ωの抵抗と6Ωの抵抗とを並列に接続した回路に、直流24Vの電圧を加えたとき、この回路に流れる電流の値として、正しいものは次のうちどれか。
- 3A
- 6A
- 12A
- 24A
解答21
3 12A
解説
- 並列の合成抵抗:$R = \dfrac{3 \times 6}{3 + 6} = 2\,\Omega$
- 電流:$I = \dfrac{V}{R} = \dfrac{24}{2} = 12\,\text{A}$
- (別解)各抵抗の電流 $24/3 = 8\,\text{A}$、$24/6 = 4\,\text{A}$ の和で $12\,\text{A}$。
問題22
【電気 第1~4、7類】
正弦波交流回路に関する次の記述において、文中の【 】に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
「交流の電圧・電流について、同じ抵抗に対して同じ電力を消費する直流の電圧・電流の大きさに換算した値を【 】という。」
- 実効値
- 瞬時値
- 最大値
- 平均値
解答22
1 実効値
解説
- 実効値:同じ抵抗で同じ電力を消費する直流の値に換算した値。正弦波では $\text{実効値} = \dfrac{\text{最大値}}{\sqrt{2}}$。
- 家庭用の「100V」は実効値(最大値は約141V)。
- 平均値は正弦波で $\dfrac{2}{\pi} \times$ 最大値。
問題23
【電気 第1~4、7類】
指示電気計器の目盛板上に表示されている動作原理の記号で、「可動コイル形」を示すものは、次のうちどれか。

解答23
1
解説
- 1:可動コイル形(永久磁石+可動コイル。直流用)
- 2:整流形(ダイオードの記号。交流用)
- 3:熱電形(熱線+熱電対。交直両用)
- 4:静電形(コンデンサの記号。交直両用)
- 参考:可動鉄片形は交流用の代表的な計器。
問題24
【電気 第1~4、7類】
下の図の回路におけるA-B間の合成抵抗値として、正しいものは次のうちどれか。

- 2Ω
- 4Ω
- 6Ω
- 8Ω
解答24
2 4Ω
解説
- 3Ω と 6Ω の並列部分:$\dfrac{3 \times 6}{3 + 6} = 2\,\Omega$
- これに 2Ω が直列:$2 + 2 = 4\,\Omega$
消防用設備等の構造、機能及び整備の方法
問題25
【機械 第1類】
工場に設置する屋内消火栓設備のノズルの先端における放水圧力として、消防法令に定められているものは次のうちどれか。
- 0.17MPa以上0.8MPa以下
- 0.17MPa以上0.7MPa以下
- 0.21MPa以上0.8MPa以下
- 0.21MPa以上0.7MPa以下
解答25
2 0.17MPa以上0.7MPa以下
解説
- 工場・倉庫などには 1号消火栓(又は易操作性1号消火栓)を設置する。
- 1号消火栓:放水圧力 0.17MPa以上0.7MPa以下、放水量 130L/min以上。
- 2号消火栓:放水圧力 0.25MPa以上0.7MPa以下、放水量 60L/min以上。
- 上限0.7MPaは、圧力が高すぎるとノズルの反動が大きく操作が危険になるため。
問題26
【機械 第2類】
泡消火設備の泡消火薬剤混合装置の重要な機能の一つとして、正しいものは次のうちどれか。
- 泡水溶液の膨張比を一定に保持する。
- 泡消火薬剤と消火用水との混合比を一定に保持する。
- 泡水溶液の放出量を一定に保持する。
- 泡水溶液と空気との混合比を一定に保持する。
解答26
2 泡消火薬剤と消火用水との混合比を一定に保持する。
解説
- 混合装置(プロポーショナー)は、泡消火薬剤を水に 規定の濃度(3%型・6%型など) で混合するための装置。
- 流量が変化しても混合比を一定に保つことが重要な機能。
- 1・4:空気との混合や膨張比は泡ヘッド(発泡器)の役割。
問題27
【機械 第3類】
粉末消火設備の配管の基準について、消防法令上、正しいものは次のうちどれか。
- 配管の落差は、60m以下であること。
- バルブ類は、開閉位置又は開閉方向を表示したものとすること。
- 貯蔵容器から配管の屈曲部までの距離は、管径の10倍以上とすること。
- バルブ類は、消火剤を放射した場合に、できるだけ消火剤と加圧用又は蓄圧用ガスが分離しやすい構造のものとすること。
解答27
2 バルブ類は、開閉位置又は開閉方向を表示したものとすること。
解説
- 粉末消火設備の配管の基準:
- 配管の落差は 50m以下 → 1は誤り
- 貯蔵容器から配管の屈曲部までの距離は管径の 20倍以上 → 3は誤り
- バルブ類は、消火剤と加圧用・蓄圧用ガスが 分離しない 構造 → 4は誤り
- バルブ類は 開閉位置又は開閉方向を表示 したもの → 2が正しい
- 粉末とガスが分離すると、ヘッドから均一に放射されないため(実技第3類のトーナメント配管と同じ理由)。
問題28
【機械 第5類】
救助袋に関する次の記述のうち、文中の【 】に当てはまる数値の組合せとして、消防庁告示上、正しいものはどれか。
「救助袋(避難器具用ハッチに格納した救助袋を除く。)の操作面積は、救助袋の設置部分を含み、幅【ア】m以上、奥行【イ】m以上とすること。ただし、操作に支障のない範囲内で形状を変えることができるものとし、この場合の操作面積は、【ウ】m2以上とすること。」
|
【ア】 |
【イ】 |
【ウ】 |
| 1 |
1.0 |
1.0 |
2.0 |
| 2 |
1.0 |
1.5 |
2.5 |
| 3 |
1.5 |
1.0 |
2.5 |
| 4 |
1.5 |
1.5 |
2.25 |
解答28
4 【ア】1.5 【イ】1.5 【ウ】2.25
解説
- 救助袋の操作面積は 幅1.5m以上 × 奥行1.5m以上(= 2.25m²)。
- 形状を変える場合も 2.25m²以上 を確保する。
- 参考:緩降機の操作面積は 0.5m²以上(一辺0.6m以上)。
問題29
【機械 第6類】
消火器の性能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 粉末消火器には、普通火災、油火災及び電気火災のいずれの消火にも適応するものがある。
- 機械泡消火器は、水成膜泡等を使用し、普通火災及び油火災の消火に適応する。
- 強化液消火器は、水系消火器として冷却作用と再燃防止作用を有することから、普通火災の消火のみに適応する。
- 二酸化炭素消火器は、消火後の汚損も少なく電気絶縁性も大きいので、電気火災の消火に適応する。
解答29
3 強化液消火器は、水系消火器として冷却作用と再燃防止作用を有することから、普通火災の消火のみに適応する。
解説
- 強化液消火器は、棒状放射なら普通火災のみだが、霧状放射なら普通火災・油火災・電気火災に適応する → 3が誤り。
- 粉末(ABC)消火器:りん酸アンモニウムを使うものは A・B・C すべてに適応。
- 機械泡消火器:普通・油火災に適応(泡は導電性があるので電気火災には不適)。
- 二酸化炭素消火器:油・電気火災に適応(普通火災には不適)。
問題30
【電気 第1~4、7類】
一般的にメガーと呼ばれている測定器で測定する抵抗は、次のうちどれか。
- 接地抵抗
- 電池の内部抵抗
- 電解液の抵抗
- 絶縁抵抗
解答30
4 絶縁抵抗
解説
- メガー=絶縁抵抗計(高い直流電圧をかけて、配線や機器の絶縁抵抗を測る)。
- 接地抵抗 → 接地抵抗計(アーステスタ)
- 電池の内部抵抗・電解液の抵抗 → コールラウシュブリッジ(交流を使って測る)
問題31
【電気 第1~4類】
非常電源専用受電設備の第1種配電盤等の基準として、消防庁告示上、誤っているものは次のうちどれか。
- 一の非常電源回路は、他の非常電源回路又は他の電源回路の開閉器若しくは遮断器によって遮断されないものであること。
- キャビネットは、金属管又は金属製可とう電線管を容易に接続することができ、かつ、当該接続部分に断熱措置を容易に講ずることができるものであること。
- キャビネットには、120℃の温度を加えた場合において破壊されない電圧計を外部に露出して設けることができること。
- 各充電部相互の間及び充電部とキャビネットとの間の絶縁抵抗は、直流500Vの絶縁抵抗計で測定した値が5MΩ以上であること。
解答31
3 キャビネットには、120℃の温度を加えた場合において破壊されない電圧計を外部に露出して設けることができること。
解説
- 第1種配電盤等のキャビネットの外部に露出して設けられるのは、表示灯(カバーが不燃性・難燃性のもの)、電線の引込口・引出口、扉用把手・かぎ に限られる。
- 「120℃の温度を加えた場合に破壊されない 電圧計又は電流計」の露出が認められるのは 第2種配電盤等 の基準 → 3が誤り。
- 第1種は耐火試験でキャビネット内の温度が280℃以下であることが求められる(第2種より厳しい)。
問題32
【電気 第1~4類】
非常電源の耐火配線の工事方法として、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 600V2種ビニル絶縁電線による金属管工事
- MIケーブルによる配線工事
- シリコンゴム絶縁電線を合成樹脂管に収め、耐火構造の壁に20mm以上埋設する工事
- 消防庁長官が定める基準に適合する耐火電線による配線工事
解答32
1 600V2種ビニル絶縁電線による金属管工事
解説
- 耐火配線は、600V二種ビニル絶縁電線(HIV) 等の耐熱性のある電線を、金属管等に収めて 耐火構造の壁・床に埋設(埋設深さ10mm以上)して施工する。
- 1は「600V2種ビニル絶縁電線」+「金属管工事」だけで、埋設の条件がないため不適当(露出の金属管工事は耐熱配線の工事方法)。
- 2:MIケーブル、4:耐火電線 は露出でも耐火配線として認められる。
- 3:シリコンゴム絶縁電線は耐熱性のある電線で、合成樹脂管に収めて20mmの埋設なら10mm以上の条件を満たす。
問題33
【電気 第4類】
感知器のリーク孔の説明で、最も適当なものは次のうちどれか。
- 過熱防止のための空気逃し孔である。
- 緩慢な温度上昇に対する膨張した空気を逃がすのが目的である。
- 空気室に煙を入れる通路である。
- 差動式スポット型のものにはあるが、差動式分布型(空気管式)のものにはない。
解答33
2 緩慢な温度上昇に対する膨張した空気を逃がすのが目的である。
解説
- リーク孔は、差動式感知器の空気室の空気を少しずつ逃がす孔。
- 暖房などの 緩やかな温度上昇 では空気がリーク孔から逃げるので作動しない(非火災報の防止)。急激な温度上昇(火災)では逃げきれずダイヤフラムが膨らみ、接点が閉じる。
- 4:差動式分布型(空気管式)の検出部にもリーク孔がある。
問題34
【電気 第7類】
漏電火災警報器の機器点検で、特に点検をする必要のないものは、次のうちどれか。
- 変流器の端子と配線が確実に接続されているかどうかを点検する。
- 分割型の変流器は、ねじのゆるみがないかどうかを点検する。
- 変流器の二次側配線に断線があるかどうかを点検する。
- 変流器の二次側配線が規定の長さであるかどうかを点検する。
解答34
4 変流器の二次側配線が規定の長さであるかどうかを点検する。
解説
- 機器点検では、変流器の 接続状態・ねじのゆるみ・二次側配線の断線 などを確認する。
- 二次側配線の 長さ は点検項目ではない → 4。
問題35
【規格 第1類】
放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー設備に関する次の記述のうち、文中の【 】に当てはまる数値の組合せとして、消防庁告示上、正しいものはどれか。
「固定式ヘッドのうち、小型ヘッドの有効放水範囲は、当該ヘッドの使用圧力の範囲内において放水した場合に、1分間当たりの放水量を【ア】L/m2で除して得られた範囲内で、かつ、1m2当たりの散水量が【イ】L/min以上となる範囲としなければならない。」
|
【ア】 |
【イ】 |
| 1 |
10 |
1.2 |
| 2 |
5 |
2.4 |
| 3 |
5 |
1.2 |
| 4 |
10 |
2.4 |
解答35
3 【ア】5 【イ】1.2
解説
- 固定式ヘッドのうち 小型ヘッド の有効放水範囲:1分間当たりの放水量を 5L/m² で除して得られる範囲内で、かつ1m²当たりの散水量が 1.2L/min以上 となる範囲。
- 放水型ヘッド等は、高天井部分(体育館・アトリウムなど)に用いられる。
問題36
【規格 第2類】
たん白泡消火薬剤の20℃における比重と水素イオン濃度の組合せについて、規格省令上、正しいものは次のうちどれか。
|
比重の範囲 |
水素イオン濃度の範囲 (pH) |
| 1 |
1.10以上、1.20以下 |
7.5以上、8.5以下 |
| 2 |
1.00以上、1.15以下 |
6.0以上、7.5以下 |
| 3 |
1.10以上、1.20以下 |
6.0以上、7.5以下 |
| 4 |
1.00以上、1.15以下 |
7.5以上、8.5以下 |
解答36
3 比重 1.10以上、1.20以下/pH 6.0以上、7.5以下
解説
- たん白泡消火薬剤(20℃):比重 1.10以上1.20以下、pH 6.0以上7.5以下。
- たん白泡は動物性たん白質の加水分解物が主成分で、水より少し重い。
問題37
【規格 第3類】
二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備の容器弁の基準において、温度試験を実施する場合の周囲温度の範囲として、消防庁告示上、正しいものは次のうちどれか。
- -20℃ ~ 40℃
- -10℃ ~ 50℃
- -5℃ ~ 60℃
- 0℃ ~ 50℃
解答37
1 -20℃ ~ 40℃
解説
- 容器弁の温度試験の周囲温度範囲は -20℃〜40℃。
- 二酸化炭素の貯蔵容器を「温度40℃以下」の場所に設置する基準(問題10)と上限がそろっている。
問題38
【規格 第4類】
受信機に関する次の記述のうち、文中の【 】に当てはまる名称として、規格省令上、正しいものはどれか。
「ガス漏れ信号を受信し、ガス漏れの発生を防火対象物の関係者に報知するものを【 】という。」
- P型受信機
- R型受信機
- M型受信機
- G型受信機
解答38
4 G型受信機
解説
- G型受信機:ガス漏れ信号を受信し、ガス漏れの発生を関係者に報知する(Gas)。
- P型:共通の信号線で火災信号を受信する(Proprietary)。
- R型:固有の信号(アドレス)で火災信号を受信する(Record)。
- M型:M型発信機からの信号を受信し消防機関に通報する(Municipal)。
- GP型・GR型は、P型・R型にG型の機能を併せ持つもの。
問題39
【規格 第5類】
金属製立てかけはしごの構造について、規格省令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 上部支持点に、滑り及び転倒を防止するための安全装置を設けてあること。
- 折りたたみができる構造のものは、使用の際、自動的に作動する折りたたみ防止装置が設けてあること。
- 伸縮できる構造のものは、使用の際、自動的に作動する縮梯(しゅくてい)防止装置を設けてあること。
- 下部支持点に、搬送を容易にするための滑り装置を設けてあること。
解答39
4 下部支持点に、搬送を容易にするための滑り装置を設けてあること。
解説
- 立てかけはしごは、下部支持点が滑ると転倒するため、下部支持点には 滑り止め を設ける → 4の「滑り装置」は誤り。
- 上部支持点には滑り・転倒防止の安全装置、折りたたみ式には自動作動の折りたたみ防止装置、伸縮式には自動作動の縮梯防止装置を設ける。
問題40
【規格 第5類】
避難器具に関する用語のうち、消防庁告示上、誤っているものは次のうちどれか。
- 避難通路とは、避難器具が設置してある場所に通ずる通路をいう。
- 操作面積とは、避難器具を使用できる状態にするための操作に必要な当該避難器具の取付部付近の床等の面積をいう。
- 降下空間とは、避難器具を使用できる状態にした場合に、当該避難器具の設置階から地盤面その他の降着面までの当該避難器具の周囲に保有しなければならない避難上必要な空間をいう。
- 避難空地とは、避難器具の降着面等付近に必要な避難上の空地をいう。
解答40
1 避難通路とは、避難器具が設置してある場所に通ずる通路をいう。
解説
- 告示上の 避難通路 とは、避難空地から避難上安全な広場・道路等に通じる通路 をいう → 1が誤り。
- 用語の流れ:操作面積(取付部付近)→ 降下空間(降りる途中)→ 避難空地(降着面付近)→ 避難通路(空地から道路等へ)
問題41
【規格 第6類】
蓄圧式消火器の指示圧力計について、規格省令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 指針及び目盛り板は、耐食性を有する金属であること。
- 圧力検出部及びその接合部は、耐久性を有すること。
- 使用圧力の範囲を示す部分を黄色で明示すること。
- 外部からの衝撃に対し保護されていること。
解答41
3 使用圧力の範囲を示す部分を黄色で明示すること。
解説
- 指示圧力計の使用圧力の範囲を示す部分は 緑色 で明示する → 3の「黄色」が誤り。
- 指針が緑色の範囲より下なら圧力不足、上なら過圧(又は指示圧力計の故障)。
問題42
【規格 第7類】
漏電火災警報器を取り付けることができる警戒電路の電圧について、規格省令に定められているものは次のうちどれか。
- 700V以下であること。
- 600V以下であること。
- 300V以下であること。
- 200V以下であること。
解答42
2 600V以下であること。
解説
- 漏電火災警報器は、警戒電路の電圧が 600V以下 のものに取り付ける(規格省令)。
- 一般には低圧(交流600V以下)の電路を警戒する。
実技試験(鑑別等)
実技 第1類
下の図は、2種類の閉鎖型スプリンクラーヘッドを示したものである。次の各設問に答えなさい。

設問1 次の文は、閉鎖型スプリンクラーヘッドを用いたスプリンクラー設備の起動方法について述べたものである。文中の【①】~【④】に当てはまる語句を、下記の語群から選び記号で答えなさい。
閉鎖型スプリンクラーヘッドを用いたスプリンクラー設備は、火災が発生するとその熱によりヘッドの【①】が溶けるか【②】が割れるかして感熱部を構成する部分が分解して放水口が開口することにより、配管内の加圧水が放水する。
その時、配管内の【③】が低下し、流水検知装置に設けた【④】が作動して加圧送水装置のポンプを自動的に運転する。
<語群>
- ア.デフレクター
- イ.グラスバルブ
- ウ.ヒュージブルリンク
- エ.感知器
- オ.圧力計
- カ.リターディングチャンバー
- キ.圧力スイッチ
- ク.圧力
設問2 上記の①及び②は、図A又はBで示すヘッドに用いられているが、それぞれどちらのヘッドに使用されているかA又はBの記号で答えなさい。
解答 実技 第1類
設問1
| ① |
② |
③ |
④ |
| ウ(ヒュージブルリンク) |
イ(グラスバルブ) |
ク(圧力) |
キ(圧力スイッチ) |
設問2 ①:B ②:A
解説
- ヒュージブルリンク(Bのヘッド):易融性金属(はんだ)の合金が熱で溶けて分解する。
- グラスバルブ(Aのヘッド):ガラス球内の液体が熱で膨張して球が割れる。
- ヘッドが開放すると配管内の 圧力が低下 し、流水検知装置(アラーム弁)の 圧力スイッチ が作動して、ポンプが起動するとともに警報を出す。
実技 第2類
下の写真は泡消火設備のヘッドを示したものである。次の各設問に答えなさい。

設問1 それぞれのヘッドの名称を答えなさい。
設問2 屋内の駐車場に設置されるのは、どちらのヘッドか記号で答えなさい。
解答 実技 第2類
設問1
- A:フォーム・ウォーター・スプリンクラーヘッド
- B:フォームヘッド
設問2 B
解説
- フォーム・ウォーター・スプリンクラーヘッド:空気を吸い込んで泡を作るヘッド。泡水溶液の放射に加え、水だけでも散水できる。主に 飛行機の格納庫 などに用いる。
- フォームヘッド:泡を放射するヘッド。駐車場・自動車修理場などに用いる。
実技 第3類
下の図は、粉末消火設備(全域放出方式)の配管構成の一部を概略的に示したものである。この配管構成に関する次の各設問に答えなさい。

設問1 この区画A、Bに示した配管構成を何形式と言うか答えなさい。
設問2 この配管構成にする理由を答えなさい。
解答 実技 第3類
設問1 トーナメント形式
設問2
- ① 消火剤と放出用ガスの分離を防ぐため
- ② ヘッドからの放射圧を均一にするため
(①、②のいずれか1つで正解)
解説
- 配管を分岐ごとに等分(トーナメント表のように均等に枝分かれ)させる形式。
- 粉末(固体)と放出用ガスの混合物は、分岐の仕方によって 粉末とガスが分離 しやすく、各ヘッドからの放射量・圧力が不均一になる。
- トーナメント形式にすると、各ヘッドまでの配管の長さ・曲がりが等しくなり、均一に放射 できる。(問題27の「バルブ類は分離しない構造」と同じ考え方)
実技 第4類
下の写真A及びBの感知器の説明として、適当なものを下のア~エの記述から2つずつ選び答えなさい。

- ア バイメタルが受熱により反転して、接点を閉じて受信機に信号を送る。
- イ 空気室内の空気が温度上昇により膨張し、ダイヤフラムを押し上げて接点を閉じて受信機に信号を送る。
- ウ 周囲の温度上昇率が一定の値以上になったときに火災信号を送る。
- エ 周囲温度が一定の値以上になったときに火災信号を送る。
解答 実技 第4類
解説
- A:定温式スポット型感知器(バイメタル式)。周囲温度が 一定の温度以上 になるとバイメタルが反転して接点を閉じる。
- B:差動式スポット型感知器(空気室式)。周囲の 温度上昇率 が一定以上になると、空気室の空気が膨張してダイヤフラムを押し上げ接点を閉じる(緩やかな上昇はリーク孔から空気が逃げる → 問題33)。
実技 第5類
下の図は、金属製つり下げはしご(折たたみ式)を取り付けた状況の一部を示したものである。A~Dで示す各部の名称を答えなさい。

解答 実技 第5類
- A:①つり下げ金具 ②自在金具(①、②のいずれか1つで正解)
- B:突子
- C:横桟
- D:縦棒
解説
- つり下げ金具(自在金具):はしごを窓枠や建物の取付部に掛けて固定する金具。
- 突子(とっし):はしごを使用したとき、建物の壁面とはしごの間に すき間(10cm以上) を保ち、足を掛けやすくするための突起。
- 横桟(よこさん):足を掛ける踏み桟。
- 縦棒:はしごの両側の支柱(折たたみ式では横桟を連結する)。
実技 第6類
下の写真は、消火器の一部である。次の各設問に答えなさい。

設問1 Aで示す部分の名称を答えなさい。
設問2 Bで示す部分の働きについての説明を下の語群から選び記号で答えなさい。
<語群>
- ア.錆(さび)つき防止のための注油孔である。
- イ.緩み防止のための接着剤注入孔である。
- ウ.緩み防止のためのねじ止め用ねじ孔である。
- エ.温度変化による内圧変動を防ぐための空気の流通孔である。
- オ.キャップをはずす途中で本体容器内の圧力を排出する減圧孔である。
- カ.本体容器内の圧力が上昇した時の安全弁である。
解答 実技 第6類
- A:安全栓
- B:オ(キャップをはずす途中で本体容器内の圧力を排出する減圧孔である。)
解説
- A:安全栓。使用時以外にレバーを握っても放射しないようにするもの(黄色のリングが多い)。使用時は引き抜く。
- B:減圧孔(排圧栓)。点検でキャップを外すとき、ねじが完全に外れる前に容器内の残圧をこの孔から逃がし、キャップや部品が飛び出す事故を防ぐ。
実技 第7類
下の図は、誤った方法により設置された漏電火災警報器の配線図である。図中の誤った部分2か所を○印で囲み、それぞれの誤りとする理由を答えなさい。

解答 実技 第7類

- 変流器に警戒電路のうちの1線しか貫通させていない。
- ①受信機の電源を電流制限器の2次側から分岐している。/②受信機の電源を電流制限器の1次側から分岐していない。(①、②のいずれか1つで正解)
解説
- 変流器(ZCT) は、警戒電路の すべての電線(単相2線式なら2本、単相3線式なら3本) を一括して貫通させる。往きと帰りの電流の差(漏えい電流)を検出するため、1線だけでは負荷電流そのものを検出してしまい正しく動作しない。
- 受信機の操作電源は、電流制限器(電流制限器がない場合は主開閉器)の一次側 から専用回路として分岐する。二次側から取ると、電流制限器が遮断したときに漏電火災警報器も停止してしまう。